【連載】flower y's style こぼれ話とお花ののんびりコラム Vol.5(2023.8)ご先祖様にありがとう
奥自由が丘の小さな花屋「flower y's style」がお届けするコラム。
〜 flower y's style こぼれ話とお花ののんびりコラム 〜
折込みチラシ限定でクーポン情報掲載!ご購読者は折込みチラシをチェック!
ご先祖様にありがとう
みなさま、こんにちは!
flower y’s styleの岡山です。ひゃ~暑いですね!!もう8月。
まるで東南アジアのような暑さと豪雨。地球が怒っているのか泣いているのか…心配。
お花や観葉植物も近頃の猛暑が辛そう…。
地元徳島ではもうすぐお盆の「阿波踊り」。
東京に出て来るまでは毎年踊っていたから、やっぱり8月になるとソワソワする。
そしてやはりお盆はお墓参り。東京の一部では7月にお盆を迎えてお墓参りをする地域もあるようですが、地元では8月がお盆で「お墓参りと阿波踊りはセット」だった。
お墓参りに「墓花」として持って行く花の様子も随分変わって来た。
以前は「大輪の菊」「小菊」「鉄砲ユリ」「リンドウ」「カーネーション」「かすみ草」などが定番で、色は白・赤・黄・青…色んな色をカラフルにミックスしていた。
今では「デルフィニューム」「アンスリューム」「紫陽花」「バラ」「スモークツリー」「カラー」など、洋花とされる物もふんだんに使う。
菊ひとつ取っても「ピンポンマム」という丸こい可愛い菊や、そのまるこい菊が小さくたくさん咲いた「スプレーピンポンマム」もあり、【菊=仏様のお花】というイメージは既に無い。形も色も増え洋花との相性も良くなり、ウエディングのブーケにも使われるほど。
新品種が出るたび、品種改良をされている方や生産農家さんには、本当に頭の下がる思いだ。
自由が丘にお店を構える当店のお客様も「洋花でお洒落な墓花にしたい」というオーダーやお仏壇にも「かわいいブーケのように作って欲しい」と言われる方が多い。
いろいろな宗派や考え方の違いがあるから、昔ながらのお花を手向けるのも良いとは思う。
しかし私は毎度お墓参りに行くとお墓を磨きながら“自分の心が清められていく感覚”になる。父やご先祖との思い出をゆっくり思い出し、時には“私はこれで大丈夫か?”とぶつぶつ問うこともある。
そう、私にとってお墓参りやお仏壇に手を合わせる行為は、先祖との対話でもあるが【自分との対話の時間】でもある。だから手向けるお花も自分が眺めたくなる花、見ていて嬉しくなる花を飾るのも「良し」と思う。
花の種類は変われど、先祖を思い出し、花を飾り、感謝を伝えて、「また明日からも頑張るから見ていてね。」と伝える。
そして夕涼みの時間、お祭りや花火に行って大好きな仲間や家族とお酒を呑んで過ごす。そんな姿を見て父は空で笑っているだろう。それが私の「お盆」。
執筆者
flower y's style デザイナー 岡山佳子
東京都目黒区自由が丘2-18-13 cham chamビル1F
自由が丘駅 徒歩5分
OPEN:12:00 - 20:00
CLOSE:不定休
TEL:090-2707-4174
MAIL:flowerysstyle@gmail.com