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執筆者の写真ASA jiyugaoka

【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.02(2022.6)紫外線を防ぎ老化を遅らせる

更新日:2023年4月14日


紫外線の影響とその対策

早いものでもう6月。この季節の自由が丘は、お庭や道路沿い、色々なところで綺麗な紫陽花を見ることができて、梅雨の季節を感じます。さて、美容の面では、6月といえば、紫外線。気象庁の発表によると、6月から7月にかけて、紫外線が一番強くなる時期と言われています。そこで、紫外線がヒトに与える影響をお話ししていきましょう。急性的なものでは、日焼け、紫外線角膜炎、免疫機能低下。慢性的なものでは、光老化(シワ、シミ)、皮膚がんなどが挙げられます。

光老化とは肌の弾力性の消失やシミなど、太陽からの紫外線によって生じる変化です。ヒトの老化の75%が環境因子と言われていますが、自分の行動次第で老化のスピードをコントロールする事ができるとも言えます。

普段できる紫外線対策としては、帽子、サングラス、日傘、日焼け止めなどが挙げられます。

そこで今回は日焼け止めの正しい塗り方のポイントをお伝えします。

  1. 外に出る約15分前に、濡れていない肌に塗る。

  2. 露出しているすべての肌に塗る。

  3. 2時間ごとに、または汗をかく場合はさらに頻繁に再塗布する。

  4. 十分な量をしっかりと塗る。これに関しては、ほとんどの方が日焼け止め推奨量の約25〜50%しか塗れていないと言われています。日焼け止めのS P F通りの効果を出すには、お顔であれば0.7gの量が必要なので、だいたいパール粒1つ大を目安にされると良いでしょう。

太陽からの紫外線で地表に到達する紫外線はUVA光線(約90%)とUVB光線(約10%)です。UVBは、表皮と呼ばれる皮膚の外層のDNAに損傷を与えるだけでなく、日焼けを引き起こす可能性があります。UVAは真皮と呼ばれる中間の皮膚層まで通り抜けることができます。UVAは日焼けやしわなどの軽微な損傷を引き起こすだけでなく、皮膚がんにつながる場合もあり、DNA損傷を引き起こすことも。


UVA,UVB,紫外線


曇りでも太陽光は最大80%が地上まで到達すると言われているので、天気によらず、屋外では、SPF45以上、PA++++の日焼け止めを使用する事が理想的です。

ただし、通勤や通学など日常生活で日焼け止めを使用する場合、落としにくいものは肌への負担となる場合があります。ボディーソープで簡単に落とせるタイプなどもありますので、ご自身の生活スタイルや好みなども基準に選択するとよいでしょう。またプラスアルファの皮膚老化予防や治療方法としては、① 過剰なメラニン産生を抑える“美白系”の美容液等をホームケアに取り入れる。抗酸化作用のある食事やサプリメントを取り入れる。医療機関で治療する。具体的には光治療(IPL)や、レーザー治療、ピーリングなど様々な方法があります。

私自身、うっかり焼けてしまうこともしばしばありますが、ヒトの老化の75%が環境因子。予防の大事さを改めて思い出して、毎日のケアに気をつけていきたいと思います。



 

古山恵理,自由が丘クリニック,ドクター,医師

執筆 / 古山恵理(ふるやま えり)

自由が丘クリニック形成外科部長
国立病院などで形成外科医として経験を重ね自由が丘クリニック入職
日本形成外科学会専門医

自由が丘クリニック,ウェブサイト,Instagram,インスタグラム,SNS,YouTube,動画


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