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執筆者の写真ASA jiyugaoka

【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.06(2022.10)シミ治療に最適な季節は

更新日:2023年4月14日


専門医が教える美容コラム(全11回)

 

【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.06(2022.10)シミ治療に最適な季節は


シミの種類とその治療法

今年も秋がやってきました。厳しい夏をこえ、気がつけばシミが以前より増えたと感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、秋というのは、レーザーなどの積極的なシミ治療を始めるには最適の季節です。一番の理由は、紫外線量。日本の紫外線は、4月から9月に1年間のおよそ70 ~ 80%の量が降り注ぐと言われており、今からしばらくは紫外線量が低くなるチャンス。もちろんシミのお悩みでクリニックを受診される方は春や真夏にもいらっしゃいますが、レーザー後の色素沈着のリスクを下げるという意味で、秋からが一番、積極的な治療に適した季節と言えます

さて、シミとは皮膚内で作られる「メラニン」が沈着したものです。 紫外線を浴び続けることでできる日光黒子(老人性色素斑)がもっとも一般的ですが、子供の頃からみられるソバカス、ホルモンが関係する肝斑など、一言でシミと言っても種類は様々。 シミ治療(美肌)の3大ポイントは、1.メラニンの減量 2.表皮の若返り 3.真皮の若返りです。家でできるケアとしては以前もこちらでお話しをしたことがありますが、表皮のターンオーバーを改善させ垢と一緒にメラニンを肌の外へ排出させること。また、内服やサプリメントでメラニンの産生を抑えるように内側から整えるのも効果的です。しかし、濃くなってしまったシミにはそれだけでは不十分。そんなシミに対しては、美容皮膚科で、メラニン排泄を促進する治療(フォトフェイシャル、レーザー)、真皮を鍛えてメラノサイトを安定化させる治療(レーザートーニング、コラーゲンピール<マッサージピール>)、またはそれらを組み合わせるなどの、様々な治療を受けることができます。困ったことに、大半の方はシミが組み合わさって存在しています。すると当然、治療法も経過も複雑に。ですので、ご自身であらかじめ治療方法を選んで受診されるのも良いのですが、まずはご相談から受診されるのもいいかと思います。ガツンと治療したい方もいらっしゃれば、時間がかかっても色素沈着が絶対にでない範囲で可能な治療をしたいという方もいらっしゃいます。つまり、患者さんとクリニック側の治療に対するイメージを、しっかり合わせておけるかがとても大事です。また医師側としてシミ治療で大事な事は、その方のお肌の状態をその都度しっかり見極めること。最近は、お肌の状態を評価できる高性能のカメラを置いているところも多いので、それらを使えば客観的に、経過の確認も可能です。


以前、私が自分の腕の同じような二つのシミにレーザーを当てて、一つはしっかりと保護、一つは保護せず無意識にポリポリと刺激を与えてしまいました。その結果、保護した方はシミがほとんど消え、刺激した方は濃い色素沈着になり、運命が大きく別れました。このように、その後のホームケアも含めての治療です。満足できる結果を出すために、クリニックと、2人3脚で治療を進めていくことが大事です。



 

古山恵理,自由が丘クリニック,ドクター,医師

執筆 / 古山恵理(ふるやま えり)

自由が丘クリニック形成外科部長
国立病院などで形成外科医として経験を重ね自由が丘クリニック入職
日本形成外科学会専門医

自由が丘クリニック,ウェブサイト,Instagram,インスタグラム,SNS,YouTube,動画


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